何コレ? マイクロソフトのクラウド製品 「 Dynamics 365 」は成功するのか?
Dynamics 365とは何か?
少し前に
の中で
日本マイクロソフトの平野拓也社長は7月5日、同社が開いた2017年度の経営方針に関する記者会見でこう語った。同氏はかねて、2017年度にクラウド事業の売上比率を50%にすることを目標として掲げており、改めてその達成に向けた決意を明らかにした格好だ。
との紹介がありましたが、それを裏付ける一つとしての今回の 「 Dynamics 365 」となります。
柱となるCRM(顧客管理ソフト),ERP(企業情報管理)というジャンルに関してはビジネス用途のクラウドアプリですが、これ何をさしてるのかなというとつまるところはDynamics ERPを始めととした起業情報管理ソフトやOffice関連のソフトのことですかね。
同ブログによると、Dynamics 365は今秋に一般提供が開始され、財務やフィールドサービス、営業、経営、マーケティング、顧客サービスなどをサポートするという。
上記にある通り、秋頃には具体的な姿が見えると思いますが、
これによりアプリとビジネスプロセスの双方が、Microsoftのビジネスインテリジェンスサービス「Power BI」や、ワークフローの自動化ツール「Microsoft Flow」、業務部門向けの開発ツール「Microsoft PowerApps」といったサービス間での共有を通じて統合されることになるという。
また、Dynamics 365サービスの一部として、Microsioftやそのパートナー企業のアプリやサービスとの統合を実現するためのカスタムAPIといった、ある種のコネクタも用意される。
これを見てると何となく全体像が見えてきますね。
つまりは既存のマイクロソフトのOfficeやクラウドサービスが統合され、エンジニアがいる企業ならそれらを組み合わせた、その会社専用のシステム、アプリを構築しやすくするという事のように思われます。
はたして成功するかどうか?
日本におけるビジネスクラウドサービスはシンプルな機能の物が多く、徐々に多機能化する傾向にはあります。
例えば、ウェブからの操作で、実際に請求書を郵送までしてくれる、請求書作成サービスだけ見ても(misocaさんとか)個人から中堅企業が使いやすいスケールのサービスになってます。
もちろん海外でもシンプルなクラウドサービスは多いですよね。
それと比較すると、今回の発表は
MSDynamicsWorld.comによると、Dynamics 365はMicrosoftの既存の「Dynamics ERP」やDynamics CRMを補完する製品であり、既存製品を置き換えるものではないという。
とあるように単純にリネーム作業にも見えますが。
その背後には、salesforceを始めとした企業を相手にしたシステムで商売をしているサービス群のシェアを虎視眈々と狙っているマイクロソフトの姿勢が見て取れます。
そこに山があるからではなく、そこに「シェア」があり、イコール 大企業から中小企業までが資金を投じる 企業情報管理システムの市場は広大です。
それを思うと今回のDynamics365の成功は現時点で、失敗する方が難しいと思われます。