茨木県庁の決済がすべてペーパーレスになったとの事。これをささえる技術は?
電子決済や文書管理が電子化される事のメリットはペーパーレスになる事もありますが、管理面でのメリットはかりしれない物があります。
すでに一般企業での電子書類は浸透していますし、顧客との連携にも便利なクラウドサービスも存在しています。
ハンコよ、さらば――。茨城県は、これまで紙文書で占められていた県庁の決裁事務について、電子決裁率がほぼ100%に達した、と発表した。県ICT戦略チームによると、都道府県レベルでは初とみられる
さて実際にどのように電子化された気になる所です。
上記が茨木県の発表ページだが、外部向けの為資料としてのメリットが書かれている。
おそらく電子化する事への不安を考える人もいる為、そのメリットを大きく発表してる物と思われる。
そして今回の電子化の要の部分はおそらく
各部局で業務に応じた電子決裁のルールづくりに取り組んだ結果,7月の電子決裁率は99.1%となり,4ヶ月の取組で電子決裁率ほぼ100%を達成しました。
このルールづくりがポイントのようです。
新しい技術導入や自動システムがあったとしても、このルール作りは大前提として大きなポイントです。
そしてこうした発表の根幹には
茨城県庁のICT戦略チームの活躍があるようです。
ICTは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションを指します。 情報処理だけではなく、インターネットのような通信技術を利用した産業やサービスなどの総称です。
1.ICT施策並びにICTを活用した産業振興等の企画,調整及び推進に関すること。
2.ICTに係る調達の適正化,ICTに係る業務及びシステムの最適化並びにICTを活用した
業務改革に関すると。
多少色々探してみましたが、資料っぽいのがそれ以上みつかりませんでした。
日立公共システムによる茨城県庁内行政情報システムが稼働開始 | RBB TODAY
ベースとして2015年に導入された日立のシステムがありそうなのはまちがいないと思うんですがね。
内部業務と外部の受付があると思うのですが、外部に関してはマイナンバーなどのおかげで電子申請などがだいぶ形にはなってると思います。
政府が「法人設立時の印鑑届出の廃止」を計画 | 印章・レーザー加工・ウェアプリントの専門情報誌ならゲンダイ出版
調べていく途中で気になった記事。
また別の機会にゆっくり調べたい
ので、問題は内部業務がどう電子化されてるかな?という点。そこに一番興味があるんですが・・・
神奈川の事例がなんとなく参考になりそうです。
基本的にはiPadの中にはデータが残らない仕組みにしています
端末は意外とiPadなどの市販品なんですね。
当時としてはなじみの薄いEMM(エンタープライズモビリティ管理)という仕組みを活用しています。
こういった一般端末を利用する上でのキーワードはEMMのようです。
EMMとは、企業などで業務に使用するスマートフォンなどの携帯端末が安全に利用できるよう、専用の管理システムで統合的・効率的に管理すること。また、そのためのソフトウェアや情報システムなどのこと。
さらに面白いのはFace Timeを利用してるとの事。
県内外の複数箇所で実施される教員採用試験ですが、従来は連絡手段としてファクシミリを使っていました。新たにiPadのビデオ通話アプリ「FaceTime」を活用することで、本部と試験会場とがリアルタイムで情報を共有が可能に。
FAXからFaceTimeって・・・ かなりの躍進ですねw
その他電子決済のサービスに関しては、もともと入れてる日立のシステムなどにワークフローシステムが入ってるのかなと想像されます。
ワークフローシステムとは、電子化された申請書や通知書をあらかじめ決められた作業手順(決裁ルート)に従い、集配信する(デリバリーする)、決裁処理を行うこと。
企業レベルならセールスフォースや様々なプロジェクト管理ツールにあたる物ですかね。
なんとなく全体像がつかめたようなつかめないような・・・
政府機関にいたるまで電子化はこれからも加速するでしょうし、このペーパレスの流れはこれからも一層進みそうですね。