フェイスブックAIのまとめ、現状と未来について、アレクサンドル・ルブリュン氏のインタビュー記事が紹介されていました。
タイトルが若干ツリっぽいですが、フェイスブックのAIの現状について書かれています。
東洋経済オンラインにて、アレクサンドル・ルブリュン氏のインタビュー記事が紹介されていました。
現在フェイスブックでは以下の2点で主にAIを活用してるそうです。
1 画像認識
フェイスブックには、1日約100億枚の写真が投稿されている。そのすべてを人間の目でチェックするのは不可能なので、ここでAIが活躍する。具体的には、タイムラインやメッセンジャーに写真が投稿されると、これは一般に見せていいものか、たとえば暴力的だったり、性的だったりしないかを瞬時に判断する。好ましくない写真をアップしようとしている人は絶えず存在しているので、まずはそれをはじくのがAIの重要な仕事だ。
現在画像のパトロールに使用されているようですね。確かにこれは人でやるのは無理ですしね。
2 レコメンド機能
もう一つの役割は、AIで写真の内容をより深く理解し、誰が「いいね!」するかを判断すること。たとえばネコ好きの人には、ネコが写っているとAIが認識したものを優先的に見せようとする。一方で友人の赤ちゃんの写真を見飽きている人には、赤ちゃんの写真を見せる頻度を下げようとする。コンテンツの中身を理解して、それを楽しめる人とのマッチングを図っているわけだ。
そしてマッチング。レコメンド系ですね。
上記2点は、現状のAIの得意(?)する所ですし、活用例に良く、取り上げられる内容ですね。
そして現在は教師なしでの学習に力を入れてるみたいです。
子どもは本当にすごい。1日10時間起きているとすれば、そのうち95%は「教師なし学習」の時間。つまり、「これはペンだよ」「これはリンゴだよ」と教え込む作業をしていないにもかかわらず、自分で見て、聞いて、遊んで、探検して、学んでいる。ほんの少量のデータで、一気に賢くなる。われわれの最先端のAIよりはるかに頭がいい。
まあ、AIのロードマップなどを見ても、この通りにいくかどうかは別としてAIに課題が多いのは確かですよね。
2017年はフェイスブックからたくさんのAI関連のニュースがリリースされましたよね。記事内では言及されてませんでしたが他に何があったかを振りかえってみると・・・
チャットボットツール
フェイスブックではチャットボットツール(これは半分AIってイメージなんですが)も活用されています。
そういえばこんな機能も
自殺防止通報
このソフトウェア・テクノロジーは多くの命を救うためのものだ。FacebookはAIを利用した「プロアクティブな探知」機能を実装する。これはコンテンツをスキャンして自殺の可能性を示唆する投稿を抽出し、自殺の危険性が発見されたユーザー、あるいはその友達に対し、必要に応じてメンタルヘルス専門家などのリソースを提供できるようにする。
実際は特定の段階で、モデレータに引き継ぐという物になっていますが、確かに有用な機能だと感じました。
あと、こんなSFめいた話しもありましたね。
AI同士の会話
Facebook(フェイスブック)が行なう人工知能の研究開発において、近未来SF映画のような事態が起きていました。会話をさせていた2つの人工知能ボブとアリスが、独自の言語を生み出し、話し始めたのです。人間には理解しがたい言葉を話す2体のAI。Facebookの開発チームは、これを受けて人工知能のマシンラーニングプログラムを強制終了させました。
そして
翻訳
他にもテロ防止やら色々な事例がありましたね。
フェイスブックサービス自体が巨大なデータの塊だけに今後も色々な機能がリリースされそうですね。
2018年のフェイスブックのAI活用の動向に期待です。