マイクロソフトのスマホ事業縮小(1850人削減)が意味する物とは? 不安と期待について
UWPアプリに期待していた矢先のスマホ事業の縮小に、少し不安を覚えました。 マイクロソフトが巨大企業なだけにパワープレイで各分野を制覇することも出来るのではと思ってましたが、どうしてもスマホ分野に関してはiphonはじめとした諸企業に優位なポジションを築くことができなかったみたいです。
基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」およびハードウエア部門担当のエグゼクティブ バイスプレジデント、テリー・マイヤーソン氏は、従業員宛ての電子メールで「縮小であり撤退ではない」と説明し、携帯端末事業から手を引くわけではないことを強調した。マイクロソフトは引き続きスマートフォン「ルミア」の3機種を手掛けており、「素晴らしい新端末の開発」を継続する意欲があると述べた。
正直、サーフェスブランドでのノート、タブレット、そしてスマホという流れを期待していただけに残念ではあります。
ただ、マーケット的にはこれを良しとして捉えられているようですね。
25日午前の米株式市場でマイクロソフトに買いが先行した。一時52.31ドル前後と前日から0.72ドル(1.4%)上昇した。
ここはビジネスとして他の分野に関しては、マイクロソフトに対しての評価が高く、スマホ分野に対しての評価が低いという事の現れだと思います。
そして・・・
ちゃっかりと携帯事業を売却してるってのもポイントになってるかもしれません。
過去に華々しく発表されたLumiaシリーズ何がいけなかったんでしょうか?
スマホ性能として申し分ない機能や、購入しやすい低価格のラインナップも揃えていたのに、どこに問題があったのでしょうか?
出荷台数を見ても敗戦ぶりが見てとれますし・・・。色々意見はあるとは思いますが、私が考えるマイクロソフト敗因の理由はこれじゃないかと
マイクロソフトという会社はどの製品を見ても、いい物を作ろうという意識が非常に強く、技術者のサガだろうが、性能に対する追求も素晴らしい物があると思います。が、その半面、物を売る末端の部分が非常に弱いように感じますね。
日本の販売店などを見ても、マイクロソフトというブランド単体での商品ブースというよりは、サーフェスなどの商品単体にスポットを当てた販売(つまり店側が、そのようにディスプレイしてるだけ)が多いと思います。
一方アップルはスマホからノートにいたるまでの一括展示・・・と。
これだけ見ても、どちらがブランドを作ろうとしてるか差は歴然としています。ブランドの作り方に手法は色々ありますが、アップル製品には身の回りをアップルで固めたいと思わせる戦略が細かい所まで考えられています。一方マイクロソフトにはこの点が欠如しているように思われ、この点が今後ともに最大の「 不安 」要素でしょうか。
しかし良く言えば、彼らが純粋に良い物、クオリティの高い物を世の中に送り出そうとしてる結果であり、スマホの分野でもサーフェスのように、どこかのタイミングで市場のニーズとマイクロソフトの指向性が合う事は「 期待 」 できそうですね。